多様なアート作品が集まるホノルル美術館(Honolulu Museum of Art: HoMA)は、地元の人々やハワイ旅行のリピーターさんたちにとても人気のある場所です。
ワイキキから自転車やバスで20分ほどの場所にあるので、半日もあれば楽しめます。ミュージアムカフェだけの利用もできますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
ホノルル美術館はどんなところ?
ホノルル美術館は、世界各国のアート作品が集まるハワイ屈指の美術館。「ハワイ旅行で世界のアートを見る理由はあるのかな?」と思うこともあるかもしれませんが、ホノルル美術館はハワイが多文化社会だからこそ生まれた場所なのです。
ここでは、そんなホノルル美術館について、4つのポイントに焦点をあててご紹介します。
ホノルル美術館のはじまり
ホノルル美術館は、1927年、宣教師一家に育ったアンナ・ライス・クック(1853~1934)によって設立されました。
現在美術館のある場所には、もともとクック家の邸宅がありました。アンナは、自宅を取り壊して新たに美術館を建設し、一家が収集した中国の調度品や骨董品の展示をメインとする美術館を開始しました。
アンナが目指したのは、多民族社会であるハワイの文化発展に貢献することでした。ハワイの子どもたちが祖国や他国の芸術に触れる機会を得られれば、自己理解や民族間の相互理解に役立てられるだろうと考えたのです。それらの経験がハワイの新しい文化創造につながると見据えていたのです。
美術館が始まって以来、評判はどんどん広がり、あらゆるアートが世界中から集まるようになりました。設立からおよそ1世紀の月日を経た現在、ホノルル美術館の収蔵作品数は5万点を越すにいたり、ハワイの文化発信拠点の一つとしてその役目を担っています。
所蔵作品数・質ともにトップレベル
ホノルル美術館は、作品の収蔵数、質ともに米国内で高い評価を得ている美術館で、ゴッホ、ゴーギャン、モネ、ピカソなどの代表的な西洋美術作品をはじめ、アジアやオセアニア、アフリカ、そして地元ハワイも含め、世界中の大陸から集められた多種多様なアートを保有しています。
とくに日本の浮世絵は数多く収蔵されており、ホノルル美術館で人気のあるコレクションです。
- 日本美術(鎌倉時代の絵巻物、江戸時代の古書、浮世絵、彫刻、陶器、調度品等)
- 中国美術(明朝、清朝時代の絵画、仏像、陶磁器、調度品等)
- アジア美術(韓国、インドネシア、インド、カンボジア、タイの陶磁器、装飾品、仏像等)
- 欧米美術(印象派、ポスト印象派、モダンアート、古代ローマ彫刻、古代ギリシャ彫刻等)
- ハワイ美術(テキスタイル、絵画、肖像画等)
- エジプト美術(古代レリーフ作品)
- アフリカ美術(装飾品、調度品、織物等)
- イスラム美術(装飾品、調度品、陶器)
来館者を別世界に誘う美しい建物
ホノルル美術館は建物そのものも美しく、米国の歴史的建造物にも指定されています。美術館建物は、1926年に米国の建築家バートラム・グロブナー・グッドヒュー(1869~1924)による設計・デザインのもと建てられました。
5つの中庭を取り巻くようにデザインされた建物は、中国とスペイン、そして南国らしい特徴が施されており、文化の調和が具現化された造りです。敷地内に一歩足を踏み入れれば静寂でエキゾチックな雰囲気を味わうことができると評判です。
入館料不要のミュージアムカフェ
敷地内にある「ホノルル美術館カフェ」は開放感があり、アート鑑賞のあいまに休憩するには最高のロケーション。メニューには、サンドウィッチやフレンチトースト、パスタなどがあるので、ゆっくりお食事も楽しめます。日曜日のブランチは人気なので、予約をしておいたほうが安心です。カフェは、美術館の入館料なしでもご利用になれます。
店名 | ホノルル美術館カフェ |
英名 | Honolulu Museum of Art Café |
営業時間 | 【水曜日・木曜日・日曜日】11:00~14:00 【金曜日・土曜日】11:00~14:00、17:00~20:30 |
定休日 | ホノルル美術館の定休日に準じます。 |
公式サイト | Honolulu Museum of Art Café + Coffee Bar(英語) |
ホノルル美術館には、上述のカフェよりカジュアルな「HoMA Coffee Bar」もあります。
コーヒーバーがあるのは、回廊に囲まれた中庭のパーム・コートヤード。このコートヤードは、ハワイの太陽がもたらす光とさわやかな空気をゲストに楽しんでもらえるように設計されています。アート鑑賞と一緒に、ぜひこの空間も堪能してくださいね。こちらも入館料不要です。
HoMA Coffee Bar 営業時間
【水曜日・木曜日・日曜日】 10:00~17:00
【金曜日・土曜日】 10:00~20:00
ホノルル美術館基本情報
ホノルル美術館の基本情報です。
開館時間 | 【水曜日・木曜日・日曜日】10:00~18:00 【金曜日・土曜日】10:00~21:00 |
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入場料 | $20(18歳以下は無料) |
休館日 | 月曜日、火曜日 |
住所 | 900 South Beretania Street, Honolulu, Hi 96814 |
駐車場 | $5(最大5時間/現金のみ)「ホノルル美術館の駐車場」へ |
公式サイト | 「Honolulu Museum of Art」
現在開催中の展示は、公式サイトの「Current Exhibitions」をご確認ください。 |
公式Facebook | |
公式Instagram | |
公式Twitter |
JCBカードでチケット割引
JCBカードをお持ちでしたら、正規料金より50%の割引価格で入館できます(ミュージアムショップやカフェでは10%の割引)。当日、ホノルル美術館にてチケットを購入する際、JCBの公式サイトやアプリに掲載されているクーポンをご提示の上、JCBカードでお支払いください。
割引内容の詳細およびサービスの提供期間については、JCBプラザラウンジ・ホノルルにお問合せいただくか、JCB公式サイト(たびらば)にてご確認をお願いします。
【関連・参考サイト】
・JCBプラザラウンジ・ホノルル
・たびらば【旅 LOVER】:ハワイ
ワイキキ中心地からホノルル美術館までの地図
ワイキキ中心地からホノルル美術館までの地図です。
ホノルル美術館までの行き方
ワイキキ中心地からホノルル美術館への行き方をご紹介します。
自転車(Biki)
シェアサイクル「Biki」を使えば、ワイキキエリアからホノルル美術館まで20分ほどで行くことができます。自転車をレンタル・返却できるBikiステーションは、公式サイトにて確認できます。
「Biki」の利用料は、30分で4.5ドルです。延長すると30分ごとに5ドル加算されるので、片道ごとにBikiステーションに返却する方がお得です。
自転車の交通ルールは車と同じです。一方通行道路の逆走や指定場所以外での駐輪は禁止されていますので、ご注意くださいね。
【関連・参考サイト】
公式サイト「Bikiステーションのマップ」
Uber、タクシー
ワイキキ中心地からタクシーやUber、Lyftを利用した場合の所要時間と乗車料金の目安(片道)です。
- タクシー
- 乗車時間:約10分
乗車料金:$18~20程度(チップ15%、州税含む) - Uber
- 所要時間:約10分
乗車料金:$12~15(片道)
トロリー
ワイキキからダウンタウン方面へ向かうトロリーをご利用ください。乗車時間は運行会社によって違いがありますが、約20~30分ほどです。
公共バス
ワイキキエリアからホノルル美術館までは、ルート「2」を利用すると20分ほどで行くことができます。
ホノルル美術館最寄りのバス停は、「S Beretania St + Ward Ave」です。美術館の入口は、バス停より50mほど手前にあります。
バス停(S Beretania St + Ward Ave)からホノルル美術館入口までの地図(Google Map)
ワイキキ方面へ戻る場合のバス停は、サウス・キング・ストリートにある「S King St + Ward Ave」(美術館から徒歩5分ほど)です。サウス・キング・ストリートは、「トーマス広場」と「ニール S. ブライスデル・センター」のあいだの道です。
ホノルル美術館からバス停(S King St + Ward Ave)までの地図(Google Map)
レンタカー
ワイキキ中心地からホノルル美術館までは約4.5km、約10~20分ほどの道のりです。駐車場は、「ホノルル・ミュージアム・オブ・アートスクール」の駐車場を利用できます。
ホノルル美術館の駐車場
ホノルル美術館付属のアートスクール「ホノルル・ミュージアム・オブ・アートスクール(Honolulu Museum of Art School)」の併設駐車場を利用できます。
駐車場は、美術館の正面を通るサウス・ベレタニア・ストリート(S. Beretania St)を挟んだ斜向かいのブロックにあります。駐車場から美術館までは、徒歩3分ほどの距離です
駐車料金は、5ドル(最大5時間まで)です。5時間を超過すると30分ごとに2ドルが加算されます。料金は、駐車後に場内の料金所(有人)にて現金でお支払いください。
【ホノルル・ミュージアム・オブ・アートスクール駐車場の地図】
入館前の注意点
- 大きな荷物やリュック、傘、三脚、自撮り棒などは、作品やほかの来館者に当たる可能性があるので持ち込めません。館内には保管場所がありませんので、持ち込みができないものはホテルや車に置いておきましょう。
- 食べものや飲みものの持ち込みは禁止されています。
- 美術館での写真撮影は、NGサインが貼られている場所以外で可能です。動画撮影は屋外のみ可能です。
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