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【2024年】体験談・女性一人旅 ハワイ入国審査(イミグレ)での質問と回答

ハワイ旅行では「女性一人旅だと入国審査が以前よりきびしくなった」といった話題をよく耳にします。たしかに筆者も、単独の女性には慎重に審査しているなと感じています。

よく言われていることですが、ドル高が進んだコロナ禍以降、日本からのセックスワーカーや「パパ活」を目的とした入国事例が増加傾向にあるため、ハワイのほかロサンゼルスやニューヨークなど大きな国際空港でも審査を強化しているようです。

筆者は、先日(2023年10月下旬)、ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)の入国審査で「ひとりで来た理由」を重点的に聞かれました。

そのときに実感したのは、審査官が見ているのは、回答内容の整合性、話し方や姿勢、服装など多岐にわたるということ。詳しくは後述しますが、実際のところ、筆者の回答だけを見れば「こんなのでOKなの?」と感じるでしょう。審査官は回答も含めて総合的に判断しているのだと思います。

この記事では、筆者がハワイへ単独渡航したときの入国審査でのやりとり(質問と回答)入国審査で見られていたこと審査で実践したことなどをご紹介しますので、もしよかったら参考にしてみてくださいね。

Ahsoka
Ahsoka
入国審査とは、渡航者が飛行機を降りたあとに、空港で受ける手続きのことです。英語では “immigraiton” (イミグレーション)や “Passport Control” (パスポートコントロール)といいます。
審査では、パスポートの提示とともに滞在日数やステイ先といった滞在に関する全般的な質問、生体認証(顔写真、指紋登録)が行われます。大抵の場合は問題なく入国できるはずですが、不審な点があれば入国を拒否され、帰国を余儀なくされます。

筆者のハワイ渡航、入国審査でのやりとり

ホノルル空港出発フロア
筆者がパスポートを出しながら単独の渡航と言ったところ、担当審査官がすぐにブースから出てきました。そして、筆者の横に立ち、間近で向かい合いながら話をする形で審査がスタートしたのです。これは初めてのパターンでした。

この “立ち話スタイル” で聞かれたのは、「渡航理由」「なぜ1人できたのか」「滞在中に誰かと合流する予定はあるか」「滞在中の予定」「職業」「ハワイでの滞在先」「滞在日数」などです。

想定外の質問もありましたが、最終的には不審な点はないと判断してくださったようで、審査官はブースへ戻りました。最後にちょっとした雑談をして無事入国OKとなりましたが、リアルに疑われている感じがあり、落ち着かない気分でした。

以下が、入国審査での質疑応答です。


Q. パスポートをお願いします。ひとりですか?
A. はい。ひとりです。

(担当審査官は勢いよくブースを出て、筆者の横へ。)

Q. ハワイへは何しに来ましたか?
A. 休暇を過ごすためです。

Q. 本当にひとりできたのですか?
A. はい、ひとりです。

Q. なぜひとりで?
A. 休暇が取れたからです。

Q. 友だちや家族は一緒じゃないのですか?
A. 一緒に来られるパートナーや友だちはいませんでした。

Q. なぜパートナーは来ないのですか?
A. 彼は、同じタイミングで休暇を取れなかったので来ていません。

Q. パートナーの仕事は?
A. 職業は●●です。

Q. 友だちはなぜ来なかったのですか?
A. 友人も同じタイミングで休暇を取れる人はいませんでした。

Q 滞在中、誰かと会う予定はありますか?
A. ありません。

Q. 滞在中の予定は?
A. ビーチやハイキングに行くつもりです。

Q. あなたの職業は?
A. 会社員です。

Q. どこに滞在する予定ですか?
A. XXホテルです。

Q. 何日滞在する予定ですか?
A. 5日間です。

(審査官は “OK” と言ってブースへ戻り着席)

Q. 食べ物は持参していますか?
A. はい。キャンディーとチョコレート、ガムです。
Q. ほかにはないですね?
A. ないです。

Q. いくら持って来ましたか?
A. 約5万円、あとクレジットカード2枚です。

Q. オーケー、以上です。英語はどこで習ったの? メインランド?
A. 英語は主に日本で学びました。これで終わりですか? 指紋と顔撮影はないんですか?
Q. もう記録が登録済みだから、生体認証は不要です。パスポートの期限が来年で切れるので、更新をお忘れなく。アロハ。
A. わかりました。ありがとうございます。アロハ。

細かいやりとりは省略していますが、おおむねこのような内容でした。文字に起こしてみると普通の会話ですが、前半部分は畳み掛けるような感じで、「なぜ」から始まる質問をかなり受けたように思います。

ちなみに、この “立ち話スタイル” の審査は、ほかの女性旅行者にも行われていました。

次に、審査官がブースから出て来た理由や、回答のポイントについてまとめてみたので、もしよかったら参考にしてみてください。

入国審査で何を見られていたのか

ホノルル空港の出発ロビー
今回の経験を通して感じたのは、質問内容は担当官の経験則に基づいており、確固としたマニュアルはない、ということです(あくまでも筆者の印象)。

「なぜ1人で来たのか」という質問はありえるとしても、通常はパートナーの職業など家族情報についての質問はないはずです。このとき、審査官から矢継ぎ早に質問がポンポンポンと出てきたので、筆者の回答のなかでは、掘り下げて確認すべき点と判断されたのでしょう。

当初は、自分の言ったことが相手に伝わっていなくて細かく聞き直されたんだろうな、くらいに思っていました。

しかし、後にこのやりとりを反芻して、審査官は繰り返し聞くことで回答がブレないか、矛盾がないか確認していたのかも、と思い直しました。もしくは、組織的なセックスワーカーの場合は強制的な労働を強いられていることがあるので、日本での生活を確認する意味もあったのかもしれません。

こうして筆者が回答しているあいだ、筆者の服装、姿勢や立ち方、目線、話し方などを総合的に評価していたのでしょう。

審査官がブースから出てきたのも、間近で筆者をチェックするためであり、同時にプレッシャーに対する反応も確認したかったのかもしれません。なにはともあれ、無事入国できてよかったです。

以上が筆者の分析です。

入国審査で実践した5つのこと


ここからは、入国審査のために実践したことをご紹介します。

1. 渡航理由、滞在ホテル名と日数、職業、ハワイでの過ごし方など、基本的な質問に対する回答を頭に入れておく。

2. 回答内容は簡潔に。声は相手に聞こえる大きさではっきりと。

3. 回答時の姿勢は、まっすぐ立って、相手の目を見る。質問の内容がわからなかったら、聞き直す。

4. 服装や持ち物については、他者が見たらどう感じるかも考えて選定。

5. 英語版の滞在予定表(スケジュール、フライト、滞在先、日本の緊急連絡先など)を作成、英語表記の名刺も持参。

以下、簡単な解説です。

1〜3は簡単なので、ぜひ実践してみていただければと思います。相手は超多忙な審査官なので、回答を一発で伝えるぞ! という気持ちで答えましょう。

質問内容がわからなかった場合は、ちゃんと聞き直しましょう。筆者も、分からないときは「もう一度お願いします」と聞き直しました。そうすると、審査官は簡単な単語に言い換えるなどしてくれます。

よく分からないまま曖昧な回答をしないように気をつけましょう。その後同様の質問をされたときに別の回答をしてしまうと、「回答に矛盾あり」と判断され、より詰められることになってしまいます。

審査で英語の得意・不得意は問題になりません。ひとりで海外旅行する方であれば、英語での意思疎通に抵抗のない方が多いと思いますが、もし不安なら事前に英語での回答例を考えておきましょう。

4については、デコルテ部分が広く開いたデザインや体のラインを強調する服装でなければ問題ないかと思います。
この日の筆者の服装は、スタンドカラーのノースリーブ、イージーパンツ、ポインテッドトゥのフラットシューズでした。色はすべて黒。普通にアクセサリー、メイクもしていました。

5は手元にあると安心材料になります。フライト中や入国審査を待つあいだに確認できるので便利です。下の図は、筆者が使っている滞在予定表のサンプルです。

旅程表のサンプル(英語)

以上が、実践したことです。

ちなみに、この数年内の海外渡航歴が多い場合は売春を疑われる確率が上がるといわれていますので、もし該当するならそれ相当の準備をしておいた方がいいかもしれせん。

入国を拒否された場合、今後10年(不確かですが、このくらいの期間あったような)アメリカへの入国ができなくなるらしいので、そうならないように気をつけましょう!

最後に、いちばんお伝えしたいこと

Secret island in kualoa ranch
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

いろいろ書きましたが、最後に大切なことをお伝えしたいと思います。

昨今、ハワイへの女性一人旅は入国拒否されやすいといった情報がひとり歩きしていますが、女性一人旅だからという理由だけで、根拠もなく無闇に入国を拒否されることはありません。審査官が不審に感じるような言動をせず、質問に対して落ち着いて正確に答えれば、ほとんどの場合問題なく入国できるはずです。

ハワイは、日本人旅行者を歓迎しています。それは筆者もハワイで過ごすときにいつも感じていることです。実際、この秋には、ハワイ州知事が日本政府に対して「日本からの渡航者がハワイへ行きやすいように、入国審査を日本でやりませんか」と持ちかけたほどです。日本政府が今後どのように対応するかは現時点ではわかりませんが、それほどハワイでは日本からの旅行者を待ち望んでいるのです。

長いフライトと緊張の入国審査を終えれば、いよいよハワイでのバケーションがスタート! ハワイではゆっくりと時がすすみます。急ぐ必要もないし、焦る理由もなし。豊かな自然と甘い空気を思う存分楽しんでくださいね。


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