「ビッグアイランド」の愛称で呼ばれるハワイ島は、ハワイ諸島のなかでもっとも大きく、自然の力強さがあふれる島です。
ハワイ島と日本を結ぶ直航便も就航していますし、オアフ島発着の日帰りツアーも多く催行されているので、気になっている方も多いかもしれませんね。
このページでは、ヒロとコナの気温や降雨量に加え、ハワイ島の人気スポットの天候についてまとめました。これから行くエリアや行ってみたい場所がどんな気候なのかチェックしてみてくださいね。
最後には、各月のイベントもご紹介しますので、今後のご旅行の計画にお役立てください。
オアフ島の天気の詳細はこちらから
年間 1月
2月
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
10月
11月
12月
目次
ハワイ島でみられる10の気候区分
ハワイ諸島の島々ではいくつかの気候区分が存在するために、同じ島内でもエリアによって天気の異なることがよくあります。ハワイ島は、その違いがもっともよく現れている島です。
世界各地の気候をグループ分けすると全部で5つありますが、ハワイ島には冷帯をのぞく4つの気候帯がそろっています。また、5つの気候帯をそれぞれ細分化すると、その数はおよそ30ほどにもなりますが、ハワイ島ではそのうち10の気候区分が確認されています。
ハワイ諸島の中でこれほど多種の気候を有する島はハワイ島だけ。他の島々以上に、変化に富んだ景観を楽しむことができるのです。
専門家によれば、これはハワイ島が「大きい」だけでなく「高さ」もあるためだそうです。ハワイ島は岐阜県の面積とほぼ同じで、オアフ島のおよそ7倍の大きさです。島の内陸には富士山よりも高い「マウナ・ケア」(4,205m)と「マウナ・ロア」(4,169m)がせり上がっています。
ハワイ島内各地の気候区分と大まかな特徴は次のとおりです。
●:熱帯 ●:乾燥帯 ●:温帯 ●:寒帯
気候帯 | 区分 | 特徴 | エリア |
---|---|---|---|
● | 熱帯雨林 | 一年中雨が多い、乾季がほぼない | ヒロ、ホノカア、ハヴィ、ハマクアコースト、カラパナ等 |
● | ステップ | 雨が少ない、昼夜の気温差がある | カイルア・コナ等 |
● | サバナ | 雨季と乾季がはっきり、冬に雨が少ない | キャプテン・クック等 |
● | 砂漠 | 雨が極めて少ない、昼夜の気温差がある | ワイコロア等 |
● | 西岸海洋性 | 年間の平均気温が10~22℃程度、雨多め | ワイメア、ハワイ火山国立公園 |
● | 地中海性(暖) | 年間の平均気温が10~22℃程度、冬に雨が多く、夏は乾燥 | マウナ・ケア州立レクリエーションエリア |
● | 地中海性(寒) | 平均気温が10℃以下で、朝夕に霜が降りる月が多い | マウナ・ケア(オニヅカ)・ビジター・インフォメーション・ステーション |
● | ツンドラ | 夏でも平均気温が10℃を超えない、樹木が育たない | マウナ・ケア山頂、マウナロア観測所 |
● | 熱帯夏季少雨 | 雨季と乾季がはっきり、冬に雨が多い(世界的にまれな気候。熱帯は夏に多雨であることが多い。) | カウコースト(プナルウ黒砂海岸、ナアレフ、カラエ(最南端)等)、ウポル(最北端) |
● | 熱帯モンスーン | 熱帯雨林気候と雨量が等しいが、乾季がある | パアアウイロ |
このようにエリアごとに気候が異なるので、ハワイ島の東側にあるヒロと西側のコナでは、当然のことながら毎日のお天気も違います。
つぎに、ヒロとコナの平均最高気温と最低気温、雨量を比較してみましょう。
※ 気候区分は、19世紀後半にドイツの気候学者、ケッペンが発表した「ケッペンの気候区分」です。現代では、気候区分はより細分化されて、種類が増えています。ハワイ島の気候区分については、『HAWAI’I Magazine』(May/June 2015)にて掲載された記事を参考にしています。
ヒロとコナの気温差と雨量差
ヒロは島の東側、コナは西側に位置しており、それぞれに空からの玄関口となる国際空港があります。
ヒロはハワイ島の郡庁があり、島で人口がもっとも多いエリアです。コナは、ヒロに続き、人口が2番目に多く、島の南北に広がる大きな区域です。コナの中心地となるのがカイルア・コナの街です。カイルア・コナはコナの北部に位置し、島の商業が集まっています。
それでは、ヒロとコナでは、年間の平均最高気温と最低気温や雨量がどのくらい違うのか比較してみましょう。
ヒロとコナの気温
まず、気温についてです。気温は、総じて、ヒロの方がコナより1~3℃低い傾向があるようですが、いずれも一年を通して暖かいです。
月 | 最高気温(平均) | 最低気温(平均) |
---|---|---|
1月 | 27.6℃ | 20.3℃ |
2月 | 27.0℃ | 18.4℃ |
3月 | 27.0℃ | 19.2℃ |
4月 | 27.6℃ | 19.9℃ |
5月 | 28.4℃ | 20.4℃ |
6月 | 28.9℃ | 21.0℃ |
7月 | 29.6℃ | 21.8℃ |
8月 | 29.6℃ | 22.3℃ |
9月 | 30.0℃ | 22.1℃ |
10月 | 29.1℃ | 21.5℃ |
11月 | 28.0℃ | 20.1℃ |
12月 | 26.8℃ | 19.0℃ |
月 | 最高気温(平均) | 最低気温(平均) |
---|---|---|
1月 | 27.4℃ | 18.6℃ |
2月 | 27.4℃ | 19.9℃ |
3月 | 28.1℃ | 21.4℃ |
4月 | 28.9℃ | 22.3℃ |
5月 | 29.4℃ | 22.8℃ |
6月 | 30.0℃ | 23.6℃ |
7月 | 30.9℃ | 24.5℃ |
8月 | 31.2℃ | 24.7℃ |
9月 | 31.3℃ | 24.4℃ |
10月 | 30.6℃ | 23.8℃ |
11月 | 29.5℃ | 22.6℃ |
12月 | 28.0℃ | 21.1℃ |
※ データ:Preliminary Monthly Climate Data (CF6) by US Dept of Commerce, National Oceanic and Atmospheric Administration, National Weather Service. *Period: 2016.6-2020.6
コナもヒロも、7月から9月にかけては気温が上昇しますが、年較差は2~3℃程度と小さいです。ただ、一日の気温差は7~10℃ほどあります。朝方は気温が低めなので、訪れる時期に関係なく、上着を持参したほうがいいかもしれませんね。
下のグラフ(図1)はヒロとコナの気温の年間推移を表しています。ー(黄ライン)がヒロ、ー(青ライン)がコナです。参考までに、オアフ島ホノルルの気温の推移を – – -(点線)で記載しています。
【ハワイ島の最高気温と最低気温年間推移(図1)】
※ コナの気温と雨量は、カイルア・コナで計測された値です。
つぎに、ヒロとコナの雨量を比べてみましょう。
雨の多いヒロ、少ないコナ
ヒロは乾季がほとんど無い「熱帯雨林気候」ということもあり、雨量がおどろくほど多く、年間の平均降雨量はおよそ3,300mmにもなります。オアフ島のホノルルと比較するとおよそ5倍の量、そして東京の2倍*近くの雨量にもなるのです。
ヒロに見られるような熱帯雨林気候での雨の降り方には特徴があり、夕方から明け方にかけてシャワー(スコール)が度々降ることが多いです。観光をする際は、ポンチョや傘などの雨具を持参した方がよさそうですね。
反対に、コナは乾燥帯にあり、一年を通して雨量が少ない「ステップ気候」。雨量はコナの1/10ほどしかありません。
月 | ヒロ | コナ |
---|---|---|
1月 | 245mm | 50mm |
2月 | 250mm | 30mm |
3月 | 360mm | 35mm |
4月 | 320mm | 20mm |
5月 | 220mm | 30mm |
6月 | 200mm | 20mm |
7月 | 280mm | 20mm |
8月 | 260mm | 20mm |
9月 | 260mm | 20mm |
10月 | 260mm | 20mm |
11月 | 400mm | 30mm |
12月 | 270mm | 40mm |
※ データ:Giambelluca, T.W., Q. Chen, A.G. Frazier, J.P. Price, Y.-L. Chen, P.-S. Chu, J.K. Eischeid, and D.M. Delparte, 2013: Online Rainfall Atlas of Hawai‘i. Bull. Amer. Meteor. Soc. 94, 313-316, doi: 10.1175/BAMS-D-11-00228.1., Mean Annual Rainfall Island of Hawai’i.
下のグラフ(図2)は、ヒロとコナの平均降雨量の年間推移表です。■(薄い水色エリア)がヒロ、■(濃い青エリア)がコナです。参考として、オアフ島ホノルルの推移をー(黄ライン)で記載しています。ヒロとコナの雨量の違いがよくわかりますね。
下の図(図3)は、ハワイ島全体の年間降雨量を色分けしたマップです。降雨量がもっとも少ないエリアを赤で示しています。オレンジ、黄、緑と順に雨量が多くなり、濃い青のエリアがもっとも降雨量の多い地域です。
【ハワイ島の年間平均降雨量(図3)】
データ:Giambelluca, T.W., Q. Chen, A.G. Frazier, J.P. Price, Y.-L. Chen, P.-S. Chu, J.K. Eischeid, and D.M. Delparte, 2013: Online Rainfall Atlas of Hawai‘i. Bull. Amer. Meteor. Soc. 94, 313-316, doi: 10.1175/BAMS-D-11-00228.1., Mean Annual Rainfall Island of Hawai’i.
1月から12月までの各月の平均降雨量マップについては、下記のリンク(ムービー)をご覧ください。
「ハワイ島の平均降雨量マップ(各月)」へ(178 KB)
データ: Same as above
ワイピオ渓谷、アカカ滝州立公園、ハマクアの海岸エリア、カラパナの海岸エリア、プナの海岸エリア
ケカハ・カイ州立公園、カロコホノコハウ国立歴史公園
オアフ島のマノア滝やウィンドワード (カネオヘからカフクまで)もヒロと同じく雨が多い熱帯雨林気候だよ。
コナと同じステップ気候は、ワイキキやマウイ島のカウナパリ。お天気の日が多いからリゾート施設が多いんだね。
※ 東京の降雨量参照元:気象庁「世界の天候データツール(ClimatView)」/対象期間:2015年~2019年
ハワイ島の天気予報サイト
おすすめの天気予報サイトをご紹介します。ここでご紹介するのは、日本語に対応しており、温度単位の切り替え(摂氏:℃/華氏:℉)も可能なサイトです。エリアごとの天気も調べられます。
いずれのサイトも、短期と長期両方の予報を調べられ、体感温度や風向き、風速、湿度、紫外線指数など天候にかかわる多くの情報を確認できるのでおすすめです。
服装などを決める際は、天気だけでなく体感温度も参考にするといいかもしれません。
AccuWeather
AccWeatherは、米国の天気予報専門企業が提供するサイトです。予報は、同社が公的機関を含むあらゆる組織・団体による気象情報を収集し、解析したものです。
The Weather Channel
The Weather Channelは、IBM社傘下の天気予報専門企業が提供するサイトです。IBM社が開発した最新の気象予報システムにて解析した予報を提供しています。
「The Weather Channel」カイルア・コナの天気
ハワイ島のエリアごとの天気
つぎに、主要観光スポットのお天気をご紹介します。
夏に雨が多いキャプテン・クック
カイルア・コナの街から20kmほど南下したところに位置するキャプテン・クック。街の名前は、英国の探検家キャプテン・クック(ジェームズ・クック)に由来しています。カイルア・コナと同じコナにありますが、行政区域上ではサウス・コナに入り、天気の傾向も異なります。
キャプテン・クックの天気の特徴は、雨が夏に多く、冬に少ないということで、気候分類では「サバナ気候」になります。夏が雨季、冬が乾季となるので、オアフ島(夏・乾季/冬・雨季)とは逆になります。
キャプテン・クックの乾季は、11月から3月ごろまで続きます。この間、毎月の降雨量は60~90mmです。4月から10月ごろまでは雨季で、その間は毎月の降雨量は100mmを超えることが多くなります。とくに雨量が多いのは、6月、7月、8月、9月です。この4か月間は、毎月の降雨量が150mm前後にまで増えます。雨は午後に降る傾向があります。
キャプテン・クックの気温は、カイルア・コナより2~4℃ほど気温が低い傾向があります。一年を通して過ごしやすい気温ですが、朝方は気温が下がります。とくに、12月から3月にかけての朝の気温は20℃前後なので、長袖を持っていきましょう。
ケアラケクア湾、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立公園、ホルアルアのコーヒーベルト
下記のサイトでは、キャプテン・クックの現在、毎時、週間、月間の天気を調べることができます。
【天気予報サイト】
「AccuWeather」キャプテン・クックの天気
ハワイ島で日照率No.1のワイコロア
ワイコロアはカイルア・コナからおよそ50km北上した場所にあり、ラグジュアリーホテルやゴルフ場、ショッピングセンターが集まる人気のリゾート地です。行政区域上ではサウス・コハラに入ります。
ワイコロアは砂漠気候のエリアで、ハワイ諸島でもっとも乾燥しており、年間を通して雨が少ないです。
気温は、年間を通して30℃前後。とくに6月から11月にかけて気温が上昇しますが、海からのひんやりした風のおかげで過ごしやすいはずです。ただ、紫外線が強く、空気も乾燥しているので、日焼け止めやリップクリーム等の保湿グッズを準備しておきましょう。
プウコホラ・ヘイアウ国立歴史公園、プアコ・ペトログリフ遺跡保護地区、ハプナ・ビーチ州立公園、カウナオアビーチ、クイーンズ・マーケット・プレイス、キングス・ショップス、ザ・ショップス・アット・マウナラニ
【天気予報サイト】
「AccuWeather」ワイコロアの天気
涼しい高原地帯のワイメア
ワイメアは、ハワイ島の北部にあるコハラ山(1,668m)とマウナ・ケアのあいだに位置しており、標高800mほどの高地にあります。広大な敷地面積の牧場「パーカー・ランチ」があることで有名です。
ワイメアは、高地らしい、涼しい気候が特徴です。一年のうちで6月から10月は若干気温が上がりますが、それでも日中の平均気温は、一年を通して20℃前後です。雨はヒロなど東沿岸エリアに比べると少なく、年間の降雨量は500mm程度です。
ワイメアに見られる西岸海洋性気候は、ハワイ島内陸のエリアで広範囲に見られる気候ですが、雨量については地域によってばらつきがあるようです。
たとえば、「ハワイ火山国立公園」、ホノカアにある「カロパ州立レクリエーション・エリア」やマウナ・ケア山麓にある「ハカラウ・フォレスト国立野生動物保護区」では雨量が多く、年間の平均が2,500~3,500mmほどもあります。
キラウエアのハワイ火山国立公園の天気については、次の「冬は雨が多いキラウエア火山」をご覧ください。
冬は雨が多いキラウエア火山
ユネスコの世界遺産に登録されているハワイ火山国立公園は、マウナ・ロアとキラウエア火山一帯のエリアを指しています。
ハワイ火山国立公園一帯は、ワイメアと同じ西岸海洋性気候で、夏場でもそれほど気温が上がらず過ごしやすい気温です。
キラウエア頂上付近(標高1,250m)の日中の平均的な気温は、15~22℃ほどです。夏場でもシャツやカーディガンなどの上着を持っていきましょう。
雨は年間を通してよく降ります。年間総雨量は、ホノルルの年間総雨量の4倍以上あります。とくに雨が多い時期は、11月から4月にかけて。この間は、月に200~450mmにもなります。5月から10月にかけては、冬ほどの雨量はなく、140~180mmです。短時間の滞在であれば万全の雨対策は必要ないかもしれませんが、ハイキングなどを楽しむ際は、雨具があると安心です。
ちなみに、マウナ・ロアのふもとに広がるハワイ火山国立公園の「カフク・ユニット」は熱帯雨林気候のエリアです。ハワイ島北西部に広がる同じ熱帯雨林気候のエリアほど雨量は多くないようですが、カフク・ユニットに行かれる際も念のために雨具を持参した方がいいかもしれません。
※ ハワイ火山国立公園は、2018年5月に起こったキラウエア火山の大規模な噴火によって一時的に閉鎖されましたが、同年9月より再開しています。(一部閉鎖中のところもあります。)
下記のサイトでは、ハワイ火山国立公園(キラウエア火山)の現在、毎時、週間、月間の天気を調べることができます。
【天気予報サイト】
「AccuWeather」ハワイ火山国立公園(キラウエア火山)の天気
高度によって天気が異なるマウナ・ケア
ハワイ島諸島にある山のなかでいちばん高いマウナ・ケアですが、山自体の体積がとても大きく、山の斜面はとてもなだらかです。
標高が4,205mもある山頂から眺める夕日、星空やサンライズは、言葉では言い尽くせないほどの感動がありますが、実は、山頂まで行かなくても雄大な景色や満点の星空を見られるポイントがあります。
ここでは、マウナ・ケア山頂の天気も含め、代表的なビューポイントのマウナ・ケア州立レクリエーションエリアとオニヅカ・ビジター・インフォメーション・ステーションについてもご紹介します。いずれも標高が異なるため、お天気傾向にも違いが見られます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
マウナ・ケア州立レクリエーションエリア
標高1,900m地点にあるマウナ・ケア州立レクリエーションエリア(上記マップでは「レクリエーションエリア」と表記)は、ハワイ島の東西を結ぶサドル・ロード(正式名称は「ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ」)の中間地点にあります。ツアーの休憩場所としてもよく利用されますが、マウナ・ケアに登らずとも気軽に満天の星を見ることができる場所としても知られています。
このレクリエーションエリアは、キラウエア火山よりも標高が高い場所にあり、日中でも温度は15℃ほど、日没後になると10℃以下になります。星空を見にいくときなどは、暖かい服装で行きましょう。
年間を通して雨量はそれほど多くありませんが、11月から4月にかけては雨が降りやすい天気になります。
マウナ・ケア(オニヅカ)・ビジター・インフォメーション・ステーションの天気
マウナ・ケア(オニヅカ)・ビジター・インフォメーション・ステーション(以下VIS)は、マウナ・ケアや高山病対策に関する情報などを提供している施設です。営業時間は、午前9時から午後6時です。
VISは、標高約2,800m地点にあります。5月から11月の朝夕の気温は6~8℃程度、日中でも10~12℃ほどしかありません。とくに、12月から4月にかけてはさらに気温が下がるので(朝夕は4~6℃、日中は8~9℃)、防寒対策が必要になります。フリースや風を通さない上着に、長ズボンを着用しましょう。足元もスニーカーを履きましょう。
冬場は、雨にも注意が必要です。11月から3月までは雨量が多いので、傘やポンチョなどの雨具を準備しておくといいかもしれません。
マウナ・ケア(オニヅカ)・ビジター・インフォメーション・ステーションについての詳細情報は、VISの公式サイト(英語)にて確認できます。
「MAUNAKEA VISITOR INFORMATION STATION(英語)」
マウナ・ケア山頂の天気
マウナ・ケアの山頂は4,205mもあります。ここで眺める夕日、星空やサンライズは、言葉では言い尽くせないほどの感動があるでしょう。
マウナ・ケアの山頂は、南国ハワイにありながら、寒帯のツンドラ気候です。一年を通して、日中の平均的な気温が5℃程度ですが、この10年ほどでやや気温が上昇し、夏場の気温が10℃を越すこともあります。雨の心配はほとんどありませんが、冬場は雪が地面を覆っていることもあります。
5月から10月の朝夕の気温は3~5℃程度、日中でも6~7℃ほどしかありません。とくに、11月から4月にかけてはさらに気温が下がるので(朝夕は1~3℃、日中2~4℃)、防寒対策を万全にしておきましょう。
頂上までは車で行けるので登山経験がなくとも観光を楽しめますが、服装には注意が必要です。ツアー会社が防寒用のウェアを準備してくれることが多いですが、スニーカーや靴下は各自で準備する必要があります。服装は、体を締めつけないものを選びましょう。スキニーデニムなどは避けたほうがいいかもしれません。靴下はできればウールなど保温性に優れた素材がおすすめです。
下記のサイトは、マウナ・ケア・ウェザー・センターの公式サイトです。マウナ・ケア山頂の、当日を含む5日間の天気を調べることができます。日の出・日の入り時間、月の明るさを示す数値(Illumination)も記載されているので、サンライズやサンセット、天体観望の際に便利です。
「Mauna Kea Weather Center(英語)」
マウナ・ケアは、山頂まで車道が開通しているので、体力に自信がなくとも車で登頂が可能です。
ただ、マウナ・ケア(オニヅカ)・ビジター・インフォメーション・ステーション(VIS)から頂上までの道路は危険が多く、レンタカー会社もこの区間の通行は補償対象外としていることが多いので、個人での観光は難しいようです。頂上まで行きたい場合はツアーを利用しましょう。現地のツアー会社は、引率や高山病ケアに慣れており、また、防寒具を準備してくれることが多いので安心です。
道路が舗装されているVISまでであれば、個人でも行くことができます*。天気がよければ満天の星を眺めることができますので、ぜひ防寒対策を万全にしてお出かけください。
なお、下記にあてはまる方は、酸素の薄い頂上に行くと身体に影響を及ぼす可能性が高まります。頂上へは行かず、VISにて景色をご堪能ください。
・12歳以下**のお子様
・妊娠中の方
・心臓や呼吸器または血圧等に持病のある方
・24時間以内にスキューバダイビングをした方
【関連・参考サイト】
「MAUNAKEA VISITOR INFORMATION STATION:Visiting the Summit(英語)」
※ お出かけの際は、レンタカー会社の補償エリアをご確認ください。
※※ VISの規定では13歳以上とされていますが、日本のツアー会社によっては、参加資格を16歳以上としていることもあります。
高山病対策を3つご紹介するね。
1. お水をこまめに飲む
2. つねに深く深呼吸
3. ゆっくり歩く
これだけで、ほとんどの場合は高山病にならずにすむよ。あと、これにアロハスピリットがくわわれば、必ずステキな思い出ができるはず。思いきり楽しんでね!
夏に雨が少ないプナルウ黒砂海岸
ハワイ島の南東部に続くカウコース上にあるプナルウ黒砂海岸。火山の島ならではのこの黒砂海岸は、海に流れでた溶岩(玄武岩)によってつくられました。この黒砂海岸は、ウミガメが日光浴によく訪れる場所でも有名です。
プナルウ黒砂海岸のあるカウコーストは、乾季と雨季がはっきりしている「熱帯夏季少雨気候」です。雨が少ないのは、4月から10月頃までです。11月から3月にかけては雨が比較的多く、月に110~150mmほどの降雨量です。降るときは、にわか雨のことが多いです。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロード、ナアレフ、ウポル・ポイント(最北端)、カラエ・ポイント(最南端)
下記のサイトでは、プナルウの現在、毎時、週間、月間の天気を調べることができます。
【天気予報サイト】
「AccuWeather」プナルウの天気
ハワイ島のハリケーン(台風)
ハワイでハリケーンが発生しやすいのは、6月から11月まであいだです。大型ハリケーンが発生した場合は、旅行全体の予定が大幅に変更となる可能性もあるので注意が必要です。出発前に、天気予報等で天候の傾向を確認してみてもいいかもしれませんね。
ハワイ島の年間イベント
ハワイ島で開催されるイベントをご紹介します。
開催月 | イベント名 |
---|---|
1月 | 三菱エレクトリックチャンピオンシップ(カイルア・コナ) |
ワイメア・オーシャン・フィルム・フェスティバル(ワイメア) | |
2月 | ワイメア・チェリーブロッサム・ヘリテージ・フェスティバル(ワイメア) |
パナエワ・スタンピード・ロデオ(ヒロ) | |
サウス・コナ(SOKO)・アーティスツ・ステュディオ・ツアー(サウス・コナ) | |
3月 | コナ・ブリュワーズ・フェスティバル(カイルア・コナ) |
ビッグアイランド・インターナショナル・マラソン(ヒロ) | |
ラバマン・トライアスロン(ワイコロア) | |
グレート・ワイコロア・ウクレレ・フェスティバル(ワイコロア) | |
4月 | メリー・モナーク・フェスティバル(ヒロ) |
ラウパホエホエ・ミュージック・フェスティバル(ノース・ヒロ) | |
5月 | カウコーヒーフェスティバル(カウ) |
ヒロ・レイ・デイ・フェスティバル(ヒロ) | |
ハワイ・クアウリ・パシフィック・アンド・アジア・フェスティバル(カイルア・コナ) | |
ホノカア・ウェスタン・ウィーク(ホノカア) | |
ファーム・フェスティバル・アット・ハマクア・ハーベスト(ハマクア) | |
6月 | カメハメハ・フェスティバル(ヒロ) |
キング・カメハメハ・デイ・サラブレーション・パレード(コナ) | |
ロート・アイアンマン70.3ハワイ(コナ) | |
コナ・マラソン(コナ) | |
7月 | ハワイ・インターナショナル・ビル・フィッシュトーナメント(コナ) |
パーカー・ランチ・インディペンデンスデイ・ロデオ(ワイメア) | |
ハワイ・ボルケーノズ・ナショナルパーク・カルチュラル・フェスティバル(カフク・ユニット) | |
ボルケーノズ・オヒア・レフア・ハーフマラソン(ボルケーノ) | |
9月 | クイーン・リリウオカラニ・カヌー・レース(カイルア・コナ) |
カウ・コーヒー・トレイル・ラン(カウ) | |
10月 | アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ(カイルア・コナ) |
ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル(ワイコロア等) | |
11月 | コナ・コーヒー・カルチュラル・フェスティバル(カイルア・コナ) |
12月 | クリスマス・パレード(各地) |
※ 新型コロナウイルス感染拡大対策のため、各種イベントの開催については変更もしくは延期となる可能性があります。開催時期や開催場所等の詳細ついては、公式サイトなどでご確認をお願いします。
※ 当ページで記載している気象情報(エリアごとの気温・風・雲の頻度等)は、「Climate of Hawai’i」を参照しています。Climate of Hawai’i
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