ワヒアワ植物園は、ハワイのオアフ島中央部に位置するワヒアワ地区にあります。
ワヒアワはコオラウ山脈とワイアナエ山脈のはざまにある町で、標高がやや高く、年間を通して雨が多い地域。そうした立地条件をいかし、ワヒアワ植物園では熱帯雨林の植物が多く育てられています。
ワヒアワ植物園は入園料が無料。敷地面積はそれほど広くないので、30分~1時間もあれば園内のコースを回ることができます。
ワヒアワはホノルルからノースショアへ向かう際に通る町なので、ドライブの途中に立ち寄ってみるといいかもしれません。
このページでは、ワヒアワ植物園の見どころと楽しみ方、園内のコースマップ、行き方や近隣の観光スポットをご紹介します。
ハワイの植物園(一覧)
目次
ワヒアワ植物園の見どころ
ワヒアワ植物園の見どころは、保存樹に指定されているレインボーユーカリ、木生シダ、ハワイ古来種の植物です。
保存樹のレインボー・ユーカリ
ワヒアワ植物園には、ホノルル市郡が指定する保存樹*の「レインボー・ユーカリ(Rainbow Eucalyptus)」があります。レインボーユーカリの樹皮は名前のとおり虹色です。成長が早い植物としても有名で、一年に3メートル伸びる木もあります。
※ 保存樹はホノルル市郡で「Exceptional Trees」と呼ばれており、歴史的または文化的な側面、樹齢や大きさ、美しさ、固有性、その樹木のあるロケーションなどから保存に値すると評価された樹木です。
木生シダ
ワヒアワ植物園にはシダ類が多くありますが、なかでもおもしろいのが樹木にくっついて育つ木生シダ。下の画像は、「ドリナリア・リギデュラ(Drynaria rigidula)」と呼ばれる着生シダです。茶色の葉は一見枯れているように見えますが、実は最初からこの色。内側から伸びる緑色の葉を守り、成長を助ける役目があります。
ハワイ古来種の樹木
ワヒアワ植物園には、ハワイ古来種の樹木が多くあります。代表的な植物を以下にご紹介します。なかには、うっかりすると見逃してしまいそうな植物もあるので、注意深く探してみてくださいね。
ロウルヤシ
ロウル・ヤシ(Loulu palm)はハワイにあるヤシの木のなかで唯一ハワイ原産のヤシです。扇のかたちをした葉が特徴です。
ウィリウィリ
ウィリウィリ(Wiliwili)は、5月から10月のあいだにオレンジ味をおびた花をつけるハワイの古来種です。花が咲き終わったあとに獲れる種では、伝統的なレイが作られます。樹木は、サーフボードやアウトリガー(カヌー本体の横に装着された転覆防止用の浮き)等の材料としても使われてきました。
オヒアレフア
オヒアレフア(ʻŌhiʻa Lehua)は神話にも登場するハワイを代表する植物のひとつです。花の色は赤、深紅、黄色、サーモンピンク、白があります。
ハプウ・プル
ハプウ・プル(Hapu’u pulu)は標高の高い湿った場所で見られる木生シダです。名前にある「プル」は、赤褐色をした繊維に覆われた若い葉の部分を指しています。このフワフワの部分は、かつて枕やベッドマットに使用されていました。
ワヒアワ植物園が提案する25の楽しみ方
ワヒアワ植物園の公式サイトには、園内でできる25の楽しみ方が紹介されています。想像力を高められそうなユニークなものもあるので、ぜひ参考にしてみましょう!
- Relax in the shade(木陰でリラックス)
- Have a picnic(ピクニックをする)
- Draw a tree(木を描いてみる)
- Find epiphytes(着生植物を見つける)
- Count the bamboo shoots(タケノコを数える)
- Enjoy the view from the bridge(橋からの風景を楽しむ)
- Follow the self-guided tour(セルフガイドツアーに沿って歩いてみる)
- Do Yoga or Tai Chi(ヨガや太極拳をする)
- Smell the flowers(花々の香りを楽しむ)
- Study plant names(植物の名前を調べる)
- Hug a tree(木を抱きしめる)
- Be a photographer(フォトグラファーになる)
- Lay on the grass(芝生で大の字になって寝る)
- Play “I Spy”(「I Spy」ゲームをする)
- Dance in the rain(雨のなかでダンス)
- Learn about Hawaiian plants(ハワイの植物について学ぶ)
- Find a gecko(ヤモリをさがす)
- Listen to birdsongs(野鳥のさえずりを聞く)
- Volunteer with friends(友だちとボランティアする)
- Discover a mossy rock(苔蒸した岩を見つける)
- Look up in the tree canopy(キャノピー*を見上げる)
- Venture into the gulch(峡谷を冒険する)
- Read a book(読書をする)
- Walk a mile(1マイルの散歩)
- Find the biggest leaf(一番大きな葉っぱを見つける)
植物園内のマップ
ワヒアワ植物園の公式サイトに掲載されている3種のマップを以下にご紹介します。
メインエントランス中心のコースマップ(約700m)
植物園の内側(メインエントランス)を中心に回るコースです。レインボーユーカリはこのエリアにあります。
セルフガイドツアーマップ(植物の解説付き)
セルフガイドツアーコースは、上述のメインエントランスを中心に回るコースを辿ります。公式サイトには植物の細かな解説が記載されているので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
【関連・参考サイト】
公式サイト「City and County of Honolulu: Self-Guided Tour of Wahiawa Botanical Garden」
外周コースマップ(約1.4km)
植物園全体をめぐるコースマップです。このマップは、ハイカーでオリエンティアのジョヴァンニ・ヴィセティ(Giovanni Visetti)さんによって作られました。
以下にご紹介する動画は、2019年にジョヴァンニ・ヴィセティさんがワヒアワ植物園を調査している様子です。
おすすめの持ち物と注意点
植物園へ行く際のおすすめの持ち物と注意点です。
- 虫除けスプレーや痒み止め
ワヒアワ植物園は蚊が多いので、虫除けスプレーや痒み止めを持参しておくと安心です。手足を隠す服装もおすすめです。
場所によっては、自然の道をいかしたルートもあるので、歩きやすい靴で行きましょう。
- 植物園の植物には毒を持つものもありますので、触れないようにしましょう。
- 樹木の実や花、種などを採るのは禁じられていますので、お気をつけください。
ワヒアワ植物園の基本情報
ワヒアワ植物園の基本情報です。
名称 | ワヒアワ植物園(Wahiawā Botanical Garden) |
---|---|
住所 | 1396 California Avenue, Wahiawa, HI 96786 |
開園時間 | 9:00~16:00 |
入園料 | 無料 |
休園日 | 12月25日、 1月1日 |
所要時間 | 1時間 |
コース距離 | 1周 1.4km エントランスからメインテラスを回る場合は700mです。 |
トイレ | あり |
駐車場 | あり |
公式サイト、SNS | 公式サイト「City and County of Honolulu: Wahiawā Botanical Garden」 公式Facebook 公式Instagram |
ワイキキ中心地からワヒアワ植物園までの地図
ワイキキ中心地からワヒアワ植物園までの地図です。
ワヒアワ植物園までの行き方
ワイキキ中心地からワヒアワ植物園まではレンタカー、タクシーやUber、公共バス等で行くことができます。
レンタカー
ワイキキ中心地からワヒアワ植物園までは約40km、40分~1時間ほどの道のりです。
タクシー、Uber
ワイキキ中心地からタクシーを利用した場合の所要時間と乗車料金の目安(片道)です。
なお、UberやLyft等のライドシェアは、ワヒアワでは走行車両が少ないようです。復路は公共バスなどの交通手段をご検討ください。
- タクシー
- 所要時間:約40分~1時間
乗車料金:$120前後(チップ15%、州税込み) - Uber、Lyft
- 所要時間:約40分~1時間
乗車料金:$80前後
※ 道路の混雑状況によって変動します。
公共バス
公共バスでワイキキからワヒアワ植物園へ行く場合は、アラモアナセンターで乗り換えが必要となります。
ワイキキエリアからアラモアナセンターまでは、「8」、「20」、「23」、「42」、「E」などで行くことができます。
アラモアナセンターからワヒアワ植物園までは、ルート「52」にご乗車ください。所要時間は、乗り換え時間などを含めると2時間ほどかかります。
ワヒアワ植物園の最寄りバス停は「Wahiawa Transit Center」です。バス停から植物園の入口までは歩いて10~15分(1km)ほどです。
【関連・参考サイト】
・TheBus公式サイト「Transit Centers: Wahiawa Transit Center」
・Google Map「トランジットセンターからワヒアワ植物園の経路」
ワヒアワ植物園周辺の観光スポット
ワヒアワ植物園周辺の代表的な観光スポットをご紹介します。
ドールプランテーション
パイナップルのガーデンツアーや迷路などのアトラクションも備えるアミューズメントパーク。アトラクションは有料ですが、テラスや売店は無料で利用できます。パイナップルのアイスがおいしいと評判です。営業時間は9:30~16:30です。【関連・参考サイト】
公式サイト「ドール プランテーション」
グリーン・ワールド・コーヒーファーム
グリーン・ワールド・コーヒーファームはカフェ併設のコーヒー農場。コーヒー豆やチョコレートの購入、農園の散策もできます。トレイも利用できるので、ドライブの休憩ポイントとしてもおすすめです。下記の記事にて詳しくご紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
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